MOBILE ART IN TOKYO

kta6662008-06-21

  • 場所 国立代々木競技場 オリンピックプラザ特設会場
  • 会期 2008.05.31~07.04/チケット予約制
  • 入場料 無料

シャネルによる世界的なアーティストを集めた巡回展で、
初回の香港に続いて、東京で開催されている。
仮設のパヴィリオンはザハ・ハディドによるもの。


日本からはオノヨーコや束芋、荒木 経惟などが参加。
海外ではマイケル・リン、レアンドロ・エルリッヒ、イ・ブルなど。
豪華なアーティストの作品が無料で見られる
この巡回展はインターネットなどからの予約が必要。
しかし、チケットがとれなくても、
当日キャンセルを会場で待てば入る事が可能です。


入場すると、ひとりひとりにMP3プレーヤーが渡される。
イヤホンから流れる語りのような音声に従って進んでゆく。
イヤホンの音声で、座っていた人が催眠術にかけられているみたいに
フッと急に立ち上がったりするのが面白い。


展覧会のテーマとしては
「シャネルの象徴的なアクセサリーであるキルティングバッグの新しい解釈」
ということらしいけれど、
そんな枠におさまらないようなパワーに満ちあふれた作品が多く、
見応えのある展示となっていました。
特に好きだったのはレアンドロ・エルリッヒの作品。
素朴でありながらも、緊張感があるような不思議な感覚がありました。


テーマが強い展覧会には、
「問い」と「答え」の二つが浮き上がって
それに関わるいろんな物事が思い浮かぶけれど、
今回のような力強い作品群は、
それだけでひとつの世界を示しているようで
観ているこっちは旅行者のような存在に近づく。
観終わった後は、作品についてアレコレ考えるというよりも
すっきりした気分だけが残った感じでした。