屋上庭園

kta6662008-05-14

  • 場所 東京都現代美術館
  • 会期 2008.04.29~07.06/10:00~18:00(月曜日休館)
  • 入場料 一般750円 学生600円 中高生・65歳以上370円 小学生以下無料

大岩オスカール展とともに3階で催された、
「庭」をテーマに近現代の作品をセレクトした展覧会。


「庭」って聞くとなんだか楽しそうで
日曜の晴れた朝ってイメージがあるのだけれど、
生活の延長として庭を捉えるのは日本、
もしくは中国の四合院のような東洋独特の感覚だろうと思う。
最近のAUのCMも「ケータイを庭に見立てる」なんていって
なんだかかわいいイメージにしている。
この展覧会の序文には「大地から切り離された自然」とある。


「グロテスクの庭」や「掌中の庭」、
「天空に広がる庭」とそれぞれにテーマがつけられて
全部で10のセクションに分かれた
絵画や映像、立体物の作品が展示されている。
河野通勢や牧野虎雄によるすぐそばの自然を描く視線や、
ブノワ・ブロワザ、須田悦弘、内海聖史による
庭のような空気をもつ空間を
つくりだすアプローチが印象に残りました。


それぞれに表現のちからを感じながらも、
全体としては散歩したくらいの後味になる。
コンテンツに頼らない展示で面白い企画だなあと思いました。