宮島・厳島神社

kta6662007-09-26

土地の有力豪族であった佐伯鞍職が
推古天皇の時代に勅許を受けて社殿を建立したのが
始まりとされる厳島神社
今では日本三景のひとつとして有名なこの神社は
平清盛が潮の満ち引きによってその表情を
変えるという奇抜な設計を施し、
その名を全国に知らしめることになった。
平氏滅亡後も源氏や毛利元就豊臣秀吉らに
崇敬されることによって現在まで
人々に親しまれている。


中村良夫の『風景学入門』によると
我が国の伝統的な造園方法である「名所縮景」を反転させたものが
厳島神社であるという。
平清盛は、福原遷都と厳島神社造営の際に、
海や池などの実景を庭園景に見立てて縮小させる造園方法を
逆に、瀬戸内海の宮島からの風景を
庭園景に仕立て上げるという荒技をやってのけた。
庭園史としても貴重な建造物であることがうかがえる。


この日も若者から家族連れ、外国人のひとが賑わっていました。
青々とした島の自然と海に挟まれて、
社殿と大鳥居の朱色がよく映えて。
海際の散策路もまた美しく設計されていました。


もうひとつ特記すべきは千畳閣(豊国神社本殿)。
石段を少しのぼった小高い丘の上にあるこの本殿からは
厳島神社の全体と宮島、瀬戸内海の景色がよく見える。
観光に来た人達もこの千畳閣で腰を下ろして
絶景を見ながら一休みしていました。
名物の特大の杓子も祀られています。


厳島神社本殿はもちろんのこと、
宮島全体として落ち着ける
ゆったりとした空気が流れていてなかなか良かったです。
今度はもみじ谷公園の紅葉が綺麗な時に行ってみたいなあ。