ル・コルビュジェ展―建築とアート、その創造の軌跡―

kta6662007-09-25

  • 場所 森美術館
  • 会期 2007.5.26~9.24/10:00〜22:00(会期中無休)
  • 入場料 一般1500円 大・高生1000円 小・中生500円

モダニズム建築の巨匠コルビュジェ
彼の生誕120周年を記念して大々的に催された展覧会。
最終日に行ってきました。
コルビュジェの代表的な建築作品の図面や模型の展示は
もちろんの事、彼が午前中の日課としていた絵画や
実寸の空間体験が出来る模型まであり、かなり力の入った展覧会でした。


1918年の絵画作品「暖炉」に代表されるピュリスムの絵画には、
数々のコルビュジェに関する言説にも言われている通り、
彼の創造の源を感じることができる。
複数の静物を構成する事で、
ある種の秩序と文化的な詩性を描き出そうとした。
リズムを重要視していたのもうなづける。


「住宅は住むための機械である」など、
数々のセリフをプロパガンダとして
彼のセンスによる人間味のある素材や色使いを加えることで
新しい人間的な喜びを追究していたのだろう。
一般的な所見の域を出ていないので、
もっと彼の魅力の秘密について理解を深めたいところです。


全体としても面白かったのですが
ソヴィエトパレスの展示が面白く、
大屋根を吊っている巨大なこの計画は残念ながら実現しなかったけれど
この挑戦的な試みは重要だなあと思いました。


最終日、そして祝日ということもあって
かなり人が多くてゆっくり見られなかったのが心残りでした。
もう一度行ってじっくり見たかったなあ。