アイランドシティ中央公園中核施設-ぐりんぐりん-

kta6662007-09-21

伊藤豊雄による植物園。
福岡のアイランドシティという人工島の開発地域の
真ん中に位置する中央公園にモコモコと
立ち上がっています。


開発中の地域ということもあって、
都会のような人や建物の密度の高さがなく、
この建物も
のびやかな、かなり自由な建ちかたをしている。
逆にこのような曲面の建物は面積比としての効率で考えると
これぐらい広く余裕のある敷地じゃないと
難しいのかもしれない。


スパイラル状になっているこの建物は
大きく3つのエリアに分かれていて、
屋外と屋内が交錯し、散策路が地上と屋根をつなぐ。
雑誌「新建築」の言説によると
この曲面は恣意的ではなく合理的な構造計算の
結果によるものとある。
高い施工技術による「あえて」いびつな有機的な曲面、
ということだろうか。


散歩している気分で歩き回れるような
いろいろな場が創ることに成功している。
シームレスな建築をつくることへの挑戦はとても面白い。
でも、シームレスである自由な造形と
手すりのついた散策路の拘束力の強さが
相反しているような気がして、
そこにデザインの余地が残されているような気がしました。