ashes and snow - the film
- FLYEL(出版)
- Gregory Colbert[グレゴリー・コルベール]
カナダ出身の芸術写真家であるグレゴリー・コルベールの
15年に渡るプロジェクト「ashes and snow」の映像作品。
パリでの社会問題を題材にしたドキュメンタリーを撮ることで
その活動を始めたグレゴリー・コルベールは、
映像作家から芸術写真家へと転向し、その後初の個展を行い
この作品へととりかかる。
動物と人間、それらを取り巻く自然を映し出す映像作品である。
そこには人間が築き上げてきた文明の下における生活と
それに対立する自然、というより
動物と変わらない、生き物としての人間の姿を映し出している。
この作品にはスローモーションが多く使われ、
激しい動きや感情の移り変わり、ストーリーの転換などは
ほとんど無い。
60分とは思えない程長く感じる。
しかし退屈することなく見入ってしまった。
映像が綺麗だから退屈しなかった、という訳だけではないような気がする。
構図の撮り方だろうか。
景色や対象の力だろうか。
それだけでもないのだろうか。
ちなみに
日本語版のナレーションはなぜか渡辺謙がやっています。
ノマディック美術館でこのプロジェクトの美術展が行われています。
まだ自分も行っていないんですがなかなかいいらしいです。