MEDIA SKIN by tokujin yoshioka design

MEDIA SKIN

AUから吉岡徳仁MEDIA SKINが23日に発売。


形態はとてもすっきりとしていて
「なぜこのようなケータイがなかったのだろうかと思えてしまうようなケータイ」
というコンセプトには納得させられるものがあった。
薄いフリップとディスプレイを覆うボディがうまくシンクロされている。
薄さではなく、繊細さを感じるケータイは少ないが、
その中でも際だったデザイン。


ボディの塗装に用いられている素材は
カラーによって異なる。
オレンジとホワイトはシリコン粒子を配合した塗料。
ブラックは特殊ウレタン粒子を含んだソフトフィール塗料。
柔らかく、細かい凹凸がある。
「メディアの皮膚」という名前からもわかるように
身体と一体化するケータイを目指している。


個人的にはもっとつるっとした素材の方が好きだけれど
使い込むことでどのように皮膚になじんでゆくのかが気になるところ。
購入したいけれど最近買い替えたばかりなので我慢。


特にいいなと思ったのはフリップのヒンジ部(接合部分)と開閉。
柔らかいバネでできているため、180度くらいまで開けるようになっている。
また、ボタンカバーであるフリップの開閉が通話の開始終了と連動している。
細かい部分まできちんと考慮されている。
これが結構重要だったりする。


AUは昔からデザインに力を入れていて、
マークニューソンの「talby」や
深澤直人の「neon」「info.bar」などが人気を博している。
こういう事でデザインを意識するようになる人も多いんじゃないかな。


吉岡徳仁深澤直人SANAA石上純也織咲誠
繊細なイメージでものをつくる人が台頭してきている。
繊細、という言葉ではくくれないかもしれないけれど
その言葉の力と空気は
日本文化の根底に流れている感性からきているのかなと思います。