THE DARK KNIGHT

kta6662009-07-25

人気アメコミ「バットマン」をCGを駆使して実写化された
バットマン・ビギンズ」の続編。
監督は「メメント」で有名なクリストファー・ノーラン
2時間半という長編だけれど、途中でダレることもなく
あっという間に見ることができた。
これぞエンターテイメントという感じ。
子供がはしゃぐようなつくり方ではないけれど。


まず、
バットマンの敵役であるジョーカーがとてもかっこいい。
正直、バットマンのシーンよりも
このジョーカーが出ているシーンの方が刺激的で印象深い。
怪演を見せたヒース・レジャーはすごい。
あくまでスタイリッシュではなく、オタオタと鈍い動きで歩くシーンなどもあるが、
そこに愛嬌を感じるから不思議だ。
アカデミー賞をはじめ、世界中の助演男優賞を総なめ。
しかし、彼はこの映画の完成を見ることなく他界してしまった。


バットマンの正義はいわゆる「勧善懲悪」。
それに対してジョーカーは、独り破壊と秩序の崩壊を望む孤高のワルモノ。
また、2時間半という長時間でも観られたのは
ハービー(トゥーフェイス)という、これまた面白い脇役があったからかもしれない。
アクションは、
キレイなヒーローだけじゃなく、悪者にも魅力を与えると面白くなるようだ。
綺麗事ばかり言っててもつまんない、とみんな思ってるのかもしれない。

いわゆるアメコミ的、
バットマン的アクションは控えめだったかもしれないけれど、
もうそういう映像美だけなのは正直飽きてて、
この作品はストーリーやキャラ、話の展開などとの
バランスがとても良く、人に勧めやすい作品だと思いました。