SPACE FOR YOUR FUTUREーアートとデザインの遺伝子を組み換える

kta6662008-01-25

  • 場所 東京都現代美術館
  • 会期 2007.10.27~2008.01.20/10:00〜18:00(休館日:月曜日, 12.28-01.05)
  • 入場料 一般1300円 学生1100円 中高生500円 小学生以下無料

13カ国34人のアーティストとクリエイターによる「SPACE」の
概念を捉え直す作品群の展示。
横断的なクリエイターの起用もあって、
ここで簡潔に批評をするのは難しいけれど
とりあえず掲載します。


HPによると、ここでいう「SPACE」とは、
「単なる物理的な空間でなく、自分の身体とその外部を入れ子状に含んだ、一つの環境としてのスペース」
を意味しているらしい。
SANAA石上純也などの建築家の作品が展示されていることも
行ってみたいと思った一つの大きな理由です。


特に印象の残ったクリエイターは
Michael Lin、COSMIC WONDER、nendo、AMID*architecture、Carsten Nicolai、Barbara visser、石上純也
掲げられた題目に単なる大喜利のように答えているだけではない、
それこそ何か未来を感じられる作品に惹かれました。
逆に、既にある作品の使い回しのように感じられるものもあって
それらには少しガッカリして。


建築デザインを学んでいる身の上、
「空間とは?」という基本的な問答は
建築を設計している時に
何周も回り回って考えるスタート地点みたいなもので。
それにいろんな人が答えを出している今回の展覧会は
いろいろとヒントになるものがありました。


とりあえず。

空間と言った時に、
床と壁と天井をつくるというつくりかたと、
例えば4人くらいが囲んで座るちゃぶ台を置く、というつくりかたがある。
空間は、ひとを周りから囲い込んで守る、もしくは抑え込むものという考え方だけではなく
その場を包み込む空気のようなものをささやきかける考えかたがある。
そのふたつの考え方の境界はほとんどないところまで来ていることを感じます。


一方で、アートとデザインの境界は…まだ少し溶け残っている気もします。
溶け残しまで溶かす必要もそんなにないのかもしれない。