GA HOUSES PROJECT 2007

kta6662007-05-28

  • 場所 GA gallery(東京・千駄ヶ谷)
  • 会期 2007.3.24〜5.27/12:00〜18:30(休館日:月曜日)
  • 入場料 500円(前売りは100円引き)

毎年行われている、世界の著名建築家による住宅作品を展示した展覧会。
日本の建築家では、阿部仁史、安藤忠雄青木淳坂茂、アトリエワン
手塚貴晴+手塚由比、SANAA山本理顕ほか、豪勢な顔ぶれ。
模型やプレゼンテーションが多く展示されている。


住宅はクライアントの顔がはっきりわかるために
建築の中でもかなり特異なもの。
敷地条件やクライアントの要望によって大きく様変わりする。
しかし、住宅作品ばかりを並べられた展示をみていると
いまの社会やそれに対する建築の立ち位置が
ぼんやりと輪郭をもってあらわれてくるように感じる。


日本の建築家で個人的に印象的だったのは
SANAAの空間ののびやかさ。
西沢立衛の柱の位置(ずらすことで行為のきっかけを呼び起こしている)。
平田晃久の屋根裏空間とその下の噛み合わせと開口部。
藤本壮介の住宅と街のかかわり合いの語り。
青木淳の既存住宅のアイコンのつかいかた。
山本理顕の中庭の空間と天井高。
実際の作品がないとどう印象的だったのか
要領を得ない説明になってしまいますが。
案の組み立て方から空間の作り方、
プレゼンテーションのしかたまで含めて
いろいろと参考にできることが多い展覧会でした。
ちなみにこれらはすべて現在進行中の作品なので竣工すれば
住宅特集や新建築で見られると思います。


また、この展覧会に展示されていた作品はすべて
GA HOUSESの98号、「GA HOUSES PROJECT 2007」で見ることができます。
この毎年の特集号はすぐに
バックナンバーが無くなってしまうのでお早めに。