ナガオカケンメイの考え
D&DEPERTMENT PROJECTを率いるデザイナー兼社長の
blog上の日記を本にまとめた一冊。
仕事に対する意識や
社会とデザインの関わりについて書かれている。
ブックデザインは
JTのグラフィックデザインで有名な寄藤文平。
自身の立場をしっかりと見極めながら
「働くってどういう事だろう」とか
「日本のデザインと社会とはなんだろう」といった
根源的な問いに自分なりの考えを述べている。
エッセイであるがゆえに
テーマは様々なジャンル・方向に飛び、
ひとつひとつの話は短いけれど
なかなか考えさせられるものがある。
ある話にはなるほどとも思ったり、
また別の話になるとそれはちょっと違うんじゃないかとも。
社会に参加する、という意義を持って働くその考えには
身の引き締まる想いがします。
学生である自分でも
この意識の高さは重要だと思えました。
この人のどこに共感するかで
読む人の価値観が表れてきそうな一冊。
あと、
ネット上では表層的に読んでしまうblogも、
本になると何かを得ようとして読みこむようになることがわかりました。