アメリ(原題:アメリ・プーランの素晴らしい運命Le Fabuleux Destin d'Amelie Poulain)

kta6662007-04-26

日本でも大ヒットとなったフランス映画。
2001年セザール賞受賞、アカデミー賞ゴールデングローブ賞にノミネート。
カルロヴィヴァリ国際映画祭グランプリ。


赤や緑などの彩度の高い色を使いつつ、
音楽とともに情緒のある世界観が魅力的な作品。


出生から少女時代にかけて
様々な災難が起こり、主人公アメリは他人とのコミュンケーションが
うまく取れないまま育ってゆく。
他人を見つめる独特な視点と言動にリアリティがあって面白い。

そんな彼女はある古いブリキの箱を自宅で見つける。

それを持ち主に返し、涙を流して喜ばれたことをきっかけとして
アメリは他人の心を動かす事が楽しみになってゆく。

日常に起こりうる些細な出来事を
アメリは影から見ている視点が続くが、
そこからコミュニケーションの不全を克服し
人びとの触れ合いの中に入る勇気を持ってゆく。


DVD、テレビ放映を合わせて三回くらい見たけれど
とても良い映画だと思う。
不器用なコミュニケーションのとり方や
自分を主張できない自信のなさは
だいたい誰でも感じた事があって、
もちろんアメリの様なかたちをとる事はないにしても
共感できるんじゃないかと思います。


オープニングの一人遊びの映像は
一人遊びの空しさと面白さが出てて特に好きな部分。
全体を通してアメリの性格や癖がうまく作り込まれている。


いしいしんじの小説「トリツカレ男」も似た感じ。
アメリが好きな人にはおすすめです。